マタハラとはマタニティハラスメントの略で、社員が妊娠や出産、育児のために職場内で嫌がらせや不当な扱いをされることをいいます。
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マタハラって…
妊娠や出産、育児のために解雇や不当な人事異動、減給をさせることがマタハラに当たります。具体的には男女雇用機会均等法第9条(婚姻、妊娠、出産等を理由とする不利益取扱いの禁止等)に違反することです。
そして驚くのがマタハラの経験者の多さです。実に妊娠・出産した正社員の5人に1人、派遣社員についてはその半数が不当な扱いを受けているというのです。
妊娠・出産についてそもそも理解していない人も多いのです。また、妊娠・出産した社員に対する社内制度が整っていない、前例がなくどうすれば良いか分からない企業も存在するのです。
マタハラのタイプ
昭和的価値観
妊娠し出産したら女性は仕事を辞め家庭に入った方が良い、というひと昔前の考え方を悪気なく押し付けるタイプです。
例:「旦那の稼ぎで十分だろ」「仕事はいいから家に入りなさい」
嫌がらせ
妊娠したことにより仕事をこなすことができず、周囲に業務負荷がかかることで不平不満が出て、妊婦に嫌がらせをするタイプです。
例:「ちゃんと仕事して」「本当は体調なんて悪くないんだろ」
パワハラ
妊娠しようが働き方や業務内容に配慮することなく、今までと同様に業務をこなすように指示するタイプです。
例:「残業も今まで通りしてもらう」
追い出し
妊娠・出産した女性は雇うことができないと、退職をするように追い込むタイプです。
例:「妊娠したなら辞めてくれ」「産休なんてないからな」
社員はもちろん胎児にも影響
妊娠した女性は普段よりも身体的、精神的に不安定な状態です。精神的、また肉体的にストレスを受けることによって、早産や流産となる可能性も大いに考えられます。母子ともに危険にさらされることになります。ハラスメントの防止、業務内容や通勤時間等の見直しが重要であると認識しなければなりません。
マタハラを発生させないために
社員の妊娠が判明した時点で業務分担の見直しを図っていくことが重要です。妊娠した社員、周囲の社員ともに働きやすい環境を作るのが上司の役割でもあります。
妊娠を経験していない人にとって、妊婦の体調や精神的なストレスを理解するのは難しいものです。上司から社員への歩み寄りがより一層必要になってくるでしょう。以下に妊娠による症状を挙げます。
●つわり
●貧血
●トイレが近い
●イライラ
●疲れやすい
このような妊婦の体調について考慮し、ともに業務を進めていく体制を整えましょう。